
まるで満天の星空を見上げるように、
何気ない日々の中に、きらきらと星をちりばめて、それをひとつひとつ。
彼女の手でその欠片を拾い集め、その度にまた彼女の心もきらめいていく。
そんな君の隣にいられることが、彼にとってはとても心安らぐひととき。
ただ、たまにそれぞれの存在に偏ることが、それもまた、学びだと龍の王に笑われてる気がして。
「私は君があっての私なんだ。君がいてこその」
「あなたはあなた。わたしはわたしよ。あなたはあなたでいることが一番素晴らしい」
「そうかな、私は君がいない世界なんて」
二度と、嫌だと。
目線を落として、千迅はつぶやく。
千歳は、その様子を瞳を閉じて、受けとめた。
「そうね。わたしも、あなたがいない世界なんて考えられない」
小さな星々のきらめきが、二人の心を包む。
「それでも、わたしとあなたが、それぞれにもっと個々に輝けたら、、、もっと素晴らしい世界になる」
彼女は望んでいる。どちらかが寄り掛かる関係より、それぞれに自分軸を持つことを。
彼はそれを痛いほど十分よくわかっていたが、それと同時に、心の奥の寂しさをぬぐえ切れずにいた。
「まだ、君とこうしていたい」
「ふふ、わたしも」
彼の寂しさは彼女の寂しさを感じている証拠でもある。
まだひとりで歩くには、孤独過ぎた過去生をもつ、ふたりには背負わせがたいもので、
今はそれでいいのだと、誰かが笑った気がした。
