
全てが闇にのまれそうなほど、深い深い孤独の中で。
それでも何とか信じたい。信じてくれない、そんな逆境の中で、全てを投げ出してもいいか、と
刀に手を置いた瞬間
「あなたはここで終わる人じゃないでしょ」
ふわりと暖かい風が頬を撫でて、はっとして見上げる。
「君……どうして」
「だって、あの時私を助けてくれたのはあなたよ。本当に苦しい時に来てくれた」
気付いていたのか、ちゃんと届いてた、俺の言葉。
魂の叫びが。
「だから今度は私が来たの。迷惑だった?」
「い、いいや、ただ……」
こんな姿、見られたくなかった、カッコ悪いボロボロの俺を、君の目に
それでも彼女は、慈愛に満ちた瞳で俺の何もかもを包み込もうとするかのようで目が離せない。
「でも、来といてなんだけど、あなたのことまだよく知らなくて……だから、あなたをどう助ければいいのかわからない。何に悩んでいるのか、どうしたいと思ってるのか。同じ魂なのに、わからないことだらけで。助けたいと思うこと自体、おこがましいのかもしれないわね」
俺はにじむ涙を堪えて、精一杯の笑みを浮かべた。
「君がここに現れた。俺の目の前に。ただ、それだけで」
ふっと緊張の糸が解れた。
気付けば、俺は彼女の腕の中で、大粒の涙を流して子供のように泣きじゃくっていた
