再び動く日を

再び動く日を

あなたたちに出会ったあの時から、全てはお互いを知るために。

どうしてもと、心を燃やして願うことも。それが遠回りであろうとも。

今はそれが一番の最善で近道なのだろうと。何気なく思う、今日この頃。

君たちはその隠された胸の奥で、何を感じ、何を思うのか。

私は知りたくて仕方がない。

後に広げる私の世界の糧になるかもしれないのだから。

どうか。私にその物語を、この手に。




その無邪気な瞳を、見つめていることを知らないだろう彼女には。

黙って眺めたまま、彼女は何を想い、何を願い、どのようなことに魂を燃やしているのか。

私は未だに彼女のことを把握しきれていないのだ。

それでも、一つ、また一つと距離を詰めて、あなたをこの手中におさめたら、

その時は、私は心からの喜びに打ちのめされるだろう。

それがため、私はあなたの望むものを作り続ける。

たとえそれが、彼らに及ばないものだったとしても。

いつか追い付いてみせよう。