映画『雨月物語』の源十郎、若狭殿の追いかけっこのシーンが好きで描きましたが…
若狭殿の着物もっとどす黒い色にした方が良いんじゃないかと思い色を重ねようとしたらペンタブの調子が悪くなり…
「この色が良いのよ!」と言われた気分になりました。
幻想的な野原で追いかけっこなんて怪しさ満点ですよね!私は怪しさ倍増するために夜中の風景にしてみました!!
それにしても背景描くの大変だった…そんなに描いたことのないものはやはり最初描くのはキツイもんですね(;╹◡╹)
もっと背景描けるようになりたーーい!
まあ、最初は誰でも何もかも初めてだもの、地道にレッツ練習ですね!
昔の映画は白黒映画のイメージですが、私が人生で初めて見た白黒映画は、実は『羅生門』。
大学時代に授業で見せられたのが最初です。その前に芥川さんの『藪の中』という作品の元になった『今昔物語集』の作品の一つをチラッと読んだことがあるので、内容はそれとなく理解していましたが、授業で見るにはちょっと「お、おう…」てなりました。一人の時こっそり鑑賞したいタイプの映画です(笑)
それはともかく、ちょっとごっちゃになるんですが、映画『羅生門』は芥川さんの『藪の中』『羅生門』を元に作られていて、芥川さんの『藪の中』は『今昔物語集』を元に作られていて…
何かを元にして作られている、その連綿と続く創作の流れがとても素敵だなと思います。
『雨月物語』に関してはやたら源十郎と若狭殿のシーンが印象に残り続けています。
後は今思うと、その時追い求めた立身出世はその人の本当の幸せになるとは限らないということ。
自分の本当の幸せに気付けることって本当に恵まれていることなんだなあと改めて思いました。
今の経験がなかったら知らなかったことがあると思うと、どんな時も人生は大事で尊いものだと。
生きていること自体が宝なんじゃないかと切に感じたのでした。
これは余談なんですが…
映画『雨月物語』は「浅茅が宿」と「蛇性の婬」の二つを原作とした作品で、特に「蛇性の婬」が気になっていました。
まんがで読む古典『雨月物語』の「蛇性の婬」のラストが、意外な結末でそれが好きなんですよね。
気になってきた方はぜひ調べてみてください!