私はあなたに私だけの笑顔を向けて欲しいのだ。

私はあなたに私だけの笑顔を向けて欲しいのだ。

隣同士の魂に、あなたがいることを誇りに思う。

けれど。

たまに少し、物足りなくなる心を。

あなたはきっと同じことを思ってはいまい。

あなたはいつでも満足そうな顔をして、私を見ている。

「なぜそのように穏やかにいられるのです」

「あなたを見ていると、そんな気持ちになるわ」

「私が……」

そんなはずはない。

自身の主といる時も、他の者といる時も同じ顔をしている。

、、、と思う。

そこでハッと気づくのだ。私はあなたに私だけの笑顔を向けて欲しいのだ。

そんな海底より深い、欲深な私をどうかその真白な心で清めてほしいと、

またあなたを求めている。