川本喜八郎先生の人形劇「火宅」。
・・・をイメージしたポスター的なものを描いてみました。
劇中、この三人が生きていたのは奈良時代ですが、今回元ネタが大和物語の生田川伝説によるものということで、平安時代仕様にしました。
私は川本喜八郎先生の人形が大好きで、この人形劇も定期的に見たくなります。
三国志や平家物語、道成寺や死者の書・・・どれも一度は見て欲しい作品ですが、
この「火宅」は本当に生きているようで滑らかな動きがとっても見応えがあり、ぜひおすすめしたい!
私はこの作品を最初に見たのはニコニコ動画で、そのコメントに心にグッとくるものがありました。
「罪が結果ではなくて、罪の意識を彼女がずっと持っているんだ」
罪悪感が彼女の心を、自分自身を苦しめてしまっている・・・
この感情は、生きている人皆誰でも感じることがあるものです。
私も無自覚に抱えていた罪悪感を持っていて、それを先日大泣きして解放したところです。おかげでかなーーり落ち込んでいました。
ですが、人間、泣いて発散したら元気になるもので、描いているうちに気力が湧いてきました。
自覚のある罪悪感ならそんな自分を許し、認めていくことで緩和されていきますが、無自覚だと泣いて出すしかないようで・・・
まあ結局全部自分が楽になるためのお知らせみたいなものなので、受け入れて流すことが大事ですね。(無理矢理止めると苦しくなるので)
川本喜八郎先生は既にお亡くなりになりましたが、その日付が諸葛孔明が亡くなった時と同じ、8月23日。
実はこの日は私の誕生日でもあり・・・何だか不思議なご縁を感じます。諸葛亮も伏龍と呼ばれていたし、龍神さまとも関係がありそうです。
時代と共にこの作品が埋もれてしまうのは惜しい・・・ということで、この度描いてみた次第。
先生がご存命であればぜひお会いしたかった。そして新しい作品を見続けていたかった。
遅ればせながら、謹んで川本喜八郎先生のご冥福をお祈り申し上げます。
そしてこの作品が今、必要な人に伝わりますように。