なんだって願いを叶える自分でありたいと思っていたのに、
何も叶えられない、何も掴めない、何も成し得ない。
泥沼の道筋の中にあって、これでは駄目だと自身を急かし、
周囲からも、馬鹿にされ、
ボロボロになってほっといてくれと、叫びたくなる心を、
優しく、「そのままでいい」と。
悔し涙を拭ってくれた君を、じっと見つめて、ただ黙っていた。
何か得ることができなければ、君には及ばないから。
でもそれは間違いで
一番あなたの前では、見せたくなかった姿を晒し、
あなたに許されて、否、赦されて
ただ何もできない自分を、「責めないで」と、一言だけ。