今か今かと通ってくるあなたを待つ間、
どんな格好でくるかと、少しわくわくして考える。
肩に粉雪が降りかかり少し積もって、白い息を吐きながら、、、
ざくざく、と独特の雪を踏みしめる音と共に。
背後で穏やかに灯る蝋燭に、主の書をめくる音が小さく響く。
言葉を交わさずとも分かる、彼女の暖かな眼差しが見守ってくれることに安心して彼を待っている。
このゆったりとした時でさえも、私の心は和み癒されていくのを感じて……
やがて暗がりの中顕れ出づる、深縹の袖が私の視界を遮った。
今か今かと通ってくるあなたを待つ間、
どんな格好でくるかと、少しわくわくして考える。
肩に粉雪が降りかかり少し積もって、白い息を吐きながら、、、
ざくざく、と独特の雪を踏みしめる音と共に。
背後で穏やかに灯る蝋燭に、主の書をめくる音が小さく響く。
言葉を交わさずとも分かる、彼女の暖かな眼差しが見守ってくれることに安心して彼を待っている。
このゆったりとした時でさえも、私の心は和み癒されていくのを感じて……
やがて暗がりの中顕れ出づる、深縹の袖が私の視界を遮った。