今宵は私と共に

今宵は私と共に

「今この時を楽しみましょう」

強引に手を引かれ、こちらが恥ずかしくなってしまいそうな程に、

夢での距離感で、近づくあなたに、

懐かしいようなこそばゆいような、

やっぱり恥ずかしいとしか言えない心持ちになって、

男勝りでいたい私の心を惑わせる。

あなたの前だと、いつもこうなる。

けど、そんな自分も悪くない。

「あなたに任せるわ。思いのままに」

観念して、彼に身を委ねてしまうと、

彼はまた得意気に笑みを浮かべているのが

本当はちょっと憎らしくて……また昔のように

腕をすり抜けたくなるのは秘密。