
あちらこちら、ぶつかってみたり、戻ってみたり、進んでみたり。
先に進むことだけが正義じゃないと気付かされたこともある。
ただ立ち止まるのは怖いからただ進むしかなくて。
それなのに、止まりたくなる時に、原点に気づく。
「好き、それだけでいいのよね」
千歳が小さく呟く。千迅はふと彼女の視線の先に、同じように笑みを浮かべて頷いた。
「私はずっとそれだけだったよ。今も」
静かな夜闇の中に、ふたつ星。

あちらこちら、ぶつかってみたり、戻ってみたり、進んでみたり。
先に進むことだけが正義じゃないと気付かされたこともある。
ただ立ち止まるのは怖いからただ進むしかなくて。
それなのに、止まりたくなる時に、原点に気づく。
「好き、それだけでいいのよね」
千歳が小さく呟く。千迅はふと彼女の視線の先に、同じように笑みを浮かべて頷いた。
「私はずっとそれだけだったよ。今も」
静かな夜闇の中に、ふたつ星。