その先には

その先には

君に伝えた言葉は、無事に届いただろうか。

それだけが気がかりで、傍らにいて導いていけたなら、それ以上の喜びはないのに。

奪い合う世の中など、俺にはもう。

心のどこかに感じる、ひしひしとした違和感を、拭えぬならきっとそれは己の道じゃない。

少しのズレも見逃さぬよう。

自分の枠を超えてゆけ。






向かう先になにもないとその時に感じていても。

そこまで崇高な者じゃないと、天に向かって叫びたい。

ただ見返りを求めずにいられたら、どれだけ楽に生きられる?

自分を超えれば、あなたに面と向かって堂々と会える?

自分の魂と繋がれていると、分かっている、何をすべきかも。

しかし、ただひとつ。全く超えられないと、それがただの思い込みだとしても、

縛られ続けてしまうものは、あなたからの因果だろうか。

私はこれをどうしたものだろうか、と、あなたに訊ねたいのに。