君の笑顔に音楽を

君の笑顔に音楽を


「あなたの声って私とても好きだわ」

そっと口ずさんでいたのに、この声は君に届いていた。

本当は心の中でずっと。

小さく語りかけるように、あるいは声をはりあげている時も。

これを届けと。

想いをのせて、きっと私の愛が重たく、君の負担になるなら消え去るように

もしかして君の心に入る隙間はあるのかい?

いつだったか、そんな願いと、少しの希望と淡い期待と……儚さを。

でも本当は消さないで。

君がまるごと受け止めてくれる、と心のどこかで期待している。

なら私も君のために。

君の望む世界を、ふたり一緒に奏でていきたい。