いつもこちらに向けられている愛情を、疑うつもりは毛頭ないが、
そのように凛々しく勇ましい一面を見せられると、少し不安になる。
それがまさしく、私を一番頼みにしてほしいという自身のエゴである。
そうだと分かっていても、私はあなたを求めている。
この心を本当にあなたは深く、理解してくれているだろうか
思考まみれの私に、君はいつでも振り返って風の如く吹き飛ばす。
「新しい風、ずっとこの風を待っていたの。ほら、いきましょう」
少し気後れがしていたものの、あなたの無邪気なのに大人な君が手を引っ張っていくから。
これだから、手放せない。