「どうして不安に思うことがあるのでしょう」
「そうでしょうとも、過去に縛られず、想いのままに進めばよい」
それをするには気が引ける、自身の心を分かっていて、
この二人は暖かく背中を押してくれる。
どちらを選ぶかなど、当の昔に決まっていたのだが、それで本当に良いのかと
どちらを選ぶにせよ、それが我の心が決めた道。間違いはない。
しかし・・・
「心に従うならば後悔しても構わないだろ」
若干消極的な発言をすると、
「まあ!そんな後ろ向きは御止めになって」
「悔やむ前提より、前向きな気持ちで進んでいく方が得だろう」
どこまでも前向きな二人に、
自分もそうなった気になったり、ならなかったり。
それでも、覚束ない自分の亀の歩みでも。
進んでいくことを想う。