君の世界を見かけた時から、共に創り上げたいと思っていた。
託された新たな絵巻を手に、ふたり。
この世の調和を祈り、再び守るために、奔走することもあるだろう。
いや、この絵巻の主はきっと、それを守るために必死で生を駆け抜けたに違いない。
それほどの暖かさと強さを感じていた。
「いつもこの時はわくわくするわね」
彼女は微笑みかけて大切なものを包み込む。
その手に手を重ねた彼もまた微笑んだ。
「新たな未来を君と共に在れると思うとより一層、心が浮き立つものだ」
星影と共に、広がる世界を、心から祝福しながら。