取り戻した光

取り戻した光

心がふっと軽くなる瞬間に、自分が求めているものが分かる。

一度分かれた存在と、再びまた出逢う時、心の軽さに驚いて、

随分変わったものだと、お互いにそれを感じて。

あの時、師に言われた言葉を思い起こす。

”君がその心を持っている限り、彼らは消えない。君の心の中にずっと在り続ける。星は雲に紛れたって消えないだろう?”

光が消えてしまったと思い込んでいた時、師は優しく諭してくれた。

「本当はずっと傍にいてくれていたのね」

優しい笑みを浮かべて、その存在を、愛しく感じている。

本当はいなくなってはいなかったんだ、ただ、見えなくなっていただけだと、

彼女は、心の底から実感していた。

胸の奥にある、静けさ、その在り方を、

ずっと心に留めて。

いつまでも、共に。