あなたたちに出会ったあの時から、全てはお互いを知るために。
どうしてもと、心を燃やして願うことも。それが遠回りであろうとも。
今はそれが一番の最善で近道なのだろうと。何気なく思う、今日この頃。
君たちはその隠された胸の奥で、何を感じ、何を思うのか。
私は知りたくて仕方がない。
後に広げる私の世界の糧になるかもしれないのだから。
どうか。私にその物語を、この手に。
その無邪気な瞳を、見つめていることを知らないだろう彼女には。
黙って眺めたまま、彼女は何を想い、何を願い、どのようなことに魂を燃やしているのか。
私は未だに彼女のことを把握しきれていないのだ。
それでも、一つ、また一つと距離を詰めて、あなたをこの手中におさめたら、
その時は、私は心からの喜びに打ちのめされるだろう。
それがため、私はあなたの望むものを作り続ける。
たとえそれが、彼らに及ばないものだったとしても。
いつか追い付いてみせよう。