確かに、昔の方が魅力的だったかもしれない。
私が強くそう思っていたから。昔の作風の方が好きだったって。
でもだからって、本人がそれを認めて、今を否定するなんておかしい。
あれは確かにあなたの作品で。それは今も私は大好きで。
今でも手元に揃ってて、手放したくないほど好きなものの一つで。
あなたが描いてくれたから、私の一部として今ここに在る。自分の世界を描いている。
今だって本を開けばあなたが作った世界が広がっていて、それを毎日私は楽しんでいる。
好きな絵柄、好きなギャグセンス、好きなストーリー。
もう昔のことだなんて言わないでよ。
これを使って今を否定しないでよ。
今はどうなの。
今、自分が描きたい本当のモノは何なの。
描きたいものがないなんて言わせない、そんなの有り得ない。
だってあんなに生き生きとした絵を描いていた方が、そう簡単に創作の扉がなくなるなんてこと、
絶対にありえない。
歳なんて関係ないよ、いつだって自分が本当に描きたいもの描こうよ。
自分の情熱を注げるもの描こうよ。
周囲のことなんて後からいくらでもついてくるんだから、そんなの気にせず、さあ。