学生時代の頃、誰も通らないだろうなあと思われる廊下の曲がり角で、同級生とバッタリ会ったことを思い出しました。
親しいわけでもなく、かといって全然知らない人ではない人物。
それも異性なので尚更、話すこともなければ挨拶も交わさない。
好きでも嫌いでもない。
その人と、一瞬、曲がり角で会いぶつかりそうになった時、
何か嫌な顔をされるかと思いつつ謝ると、向こうも笑いながら謝ってきた。
何となくこちらも笑えてきて、
二人笑いながらすれちがった。
何故か分からないけど、心が和んだのを覚えている。
そこで一瞬繋がっていたことが、何となく微笑ましい。
普段関わることがないけど、それでも、何か存在を、ただ在ることを認め合ってるような気がして嬉しかった。
こういうちょっとしたことが、一見重要ではないと思われることが、
今になって、面白かったなあと思う時がある。
そう思うと、毎日は、小さな幸せであふれている。